「非常勤講師の雇い止めに対する闘い」佐々木信吾氏(東海大学教職員組合 委員長) 東海大学は70年間労働組合が存在しない大学であり、2022 年に入ってから雇い止め通告をされたという相談が全国から届くようになった。東海大学教職員組合を結成し、静岡キャンパスで12 月に、続いて札幌で1月に指名スト・時限ストを実施した。11月に8名、T月に3名が東海大を東京地裁に提訴。今年の2月に雇止め通告を受けた河合紀子支部長について、雇い止めを撤回すると書面で連絡があった!3月末で組合員は9割が雇い止めされたが、この組合員らが全員救済されることを願ってやまない。
「非常勤講師の労働実態」天池洋介氏(岐阜大学等 非常勤講師) 賃金は1コマ(90 分の授業)を単位として賃金が支払われる。労働時間として90 分の授業時間以外に授業準備や採点などの労務がある。雇用形態は多くが半年契約で、長期休暇中は授業がないため無収入となる。大学の授業の1/3 を非常勤講師が担当しており、もはや基幹的な労働力といってもよい。非常勤講師は研究者としては雇用されていないし、業務として研究を指示されていない。
2003年8月2日(土) 第2回総会記念講演会(静岡県産業経済会館) 宮本みち子(千葉大学教授)「若者が"社会的弱者"に転落する」 −『若者が"社会的弱者"に転落する』(洋泉社新書)著者−